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市場を開く 質感と意匠・19~20年秋冬ファッションテキスタイル(下)

2018年12月27日メディア


市場を開く 質感と意匠
19~20年秋冬ファッションテキスタイル(下)
着心地や地球環境にも配慮


トレンドが大きく変わらないなか、
快適性や消費者の気持ちに訴える付加価値がますます重要だ。
代表が機能素材で、ウォッシャブルや撥水、
吸湿発熱などの機能を持った合繊や後加工ものへの
引き合いが増えている。
欧米で先行するサステイナビリティー(持続可能性)を
切り口にした提案も広がってきた。

機能は標準装備

快適な暮らし、美や健康への意識の高まりといった
消費マインドの変化に、スポーツテイストを街着に取り入れる
流れも相まって、機能素材は標準装備になりつつある。

外村はウール企画を拡充する一環として、
ポリエステル・ウールでストレッチや
ウォッシャブルの機能性を取り入れた。
ウールの定番品にも撥水加工や樹脂加工を施し、
機能と表情の新しさが好評だった。

宇仁繊維は、洗えるレースを充実した。
ポリエステルのラッセル、ポリエステル・レーヨンや
ナイロン・レーヨンのコードレース、
ナイロン・キュプラのチュールレースなどで
バリエーションを増やし、注目された。

大松は吸湿発熱保湿の「クロスウォーム」など機能素材を拡販する。

定番になったストレッチは、上質感で新しさを出す。
「上質志向のブランドが増え、シルクが探されている」
というのは、同興商事。スパンデックスをシルクで覆った
「ダイナミーシルク」のスエード調ツーウェーストレッチをはじめ、
シルクのストレッチジャカードが商談で人気を集めている。

持続可能性が浮上

サステイナビリティーに向けた素材は19年春夏向けで浮上し、
日本のアパレルでは浸透に時間がかかると思われていたが、
ここにきて「一気に強まった」(瀧定名古屋)、
「サステイナブルな素材の要望が高まっている」(スタイレム)、
「重要なポイントに」(ユニチカトレーディング)なっている。
生地コンバーターや商社では、展示会の一角に
サステイナブル素材のコーナーを設け、
発信を強める企業が目立った。

スタイレムは外部機関の認証に、環境負荷の低減やリサイクル、
動物愛護の自社基準をさらに設け、基準を満たした素材には
マークを付与する取り組みを強めた。
リサイクルウールやノンミュールシングウール、
オーガニック綿、リサイクルポリエステルやリサイクルナイロン、
合繊のエコファーやボアなどを揃えた。
キュプラ「ベンベルグ」では先染めやジャカードの
オリジナル素材9マークを加え、今後はジャージーなども
取り入れてマーク数を増やす。

瀧定名古屋は環境認証「RWS」(レスポンシブル・ウール・スタンダード)を取得。
動物愛護と土壌保全に視点を置き、トレーサビリティー(履歴管理)を
確立したウール調達の国際基準で、原毛はノンミュールシング、
紡績から織り・編み、染色までサプライチェーンに
関わる全てを管理する。
日本で認証を取得している企業は少なく、展示会で訴求した。

テキスタイルメーカーや中小コンバーター、
ニッターも、開発や企画に入れ始めた。
既存のリサイクル繊維やオーガニックコットン、
キュプラやトリアセテートといった再生繊維を使った企画を充実するだけでなく、
「間伐材を活用し、原木染めのかせ染めに成功」(大江)など独自開発も盛んだ。
「自社で扱うエコ素材を集約し、ブランド化して発信を強める」(森菊)、
「大きなテーマに掲げる」(ササキセルム)企業も出てきた。
ニッターでは、無縫製横編み機「ホールガーメント」の
糸のロスが少ないことに着目し、エコロジーとして提案する企業が目立った。

サステイナビリティーは、
今後のテキスタイルに欠かせないキーワードになりそうだ。

  

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