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トップインタビュー 瀧定名古屋 テクノロジーと衣料融合
社長 瀧健太郎氏

2020年04月27日メディア

トップインタビュー 瀧定名古屋 テクノロジーと衣料融合
社長 瀧健太郎氏


10年後の繊維産業について「テクノロジーと衣料の融合がさらに
進んでいるだろう」と推測する瀧定名古屋の瀧健太郎社長。
インターネットをはじめとした技術の発展は目まぐるしく
年々進化を遂げている。「その融合にファッションをどう絡めていくか。
色や柄だけで進めてきたこれまでの当社のビジネスから
さらに広げていく必要がある」と強調する。(インタビューは4月8日)

-10年後の繊維産業はどうなっているかお考えを教えてください。
 現在でもネットなどの情報通信技術がこれだけ発達していますが、
10年後は相当な発展を遂げているでしょう。そうした中で
ネット販売はもちろんですが、リアル店舗での販売も
残っていると思いますが、その在り方は今とはかなり
異なっているでしょう。そして、テクノロジーと衣料の融合も
加速していくと考えます。そうなった時にファッションを
どう絡めていくかは楽しみでもあります。
ただ、これまでの色や柄といったトレンドで進めてきたビジネスから、
スマートテキスタイルなどを含めさらに広げていくことが大事です。

-それを踏まえて貴社が掲げる10年後の将来像を教えてください。
 これまで当社は“作る人が売る人”という理念を貫いてきましたが、
今後もそれを継続した上で、生産から販売までグローバルに関われる
人材がきちんと育っていることが理想ですね。
輸出入業務も言葉だけではなく、その国の文化や商習慣などを
踏まえたうえで、自力で切り開いていく力が必要になるでしょう。

―新型コロナウイルスの感染拡大が続いていますが影響はいかがですか。
 中国の方はだいぶ落ち着いてきましたので生産も回復しています。
イタリアの方はロックダウンで生産や物流などが停滞していますが、
直近ではそれほど大きな影響はないと見ています。個人的には
新型コロナで今の仕事の在り方を変える良いチャンスになったと
捉えています。それは多様な生活環境を持つ人が働きやすいように
するということです。社員の中には高齢の家族を持つ人もおり、
新型コロナによって働き方を変えてもらうなどの対応をしました。
新型コロナがきっかけですが、終息後も継続していきます。

―前期(2020年1月期)は海外販売が堅調でしたが改めてその要因を教えてください。
 オランダ・アムステルダムで人員増員を図り、顧客への新耕が
進んだことが奏功し、欧米や韓国向けが好調でした。日本の紳士・
婦人服地の部署との連携がうまくいったことも寄与しました。
求める商品を最も把握しているのは現場ですから、現場が売れると
思った商材を現場発のモノ作りで本社を介さず直接提案できたことも貢献しました。

―今後海外販売を強化する上での課題は何でしょうか。
 時間をどう短縮して成長につなげるかですね。海外を狙っている
企業はもう新型コロナ後を見ていますのでスピードが大事。
新型コロナによって市場が棄損している中でどう広げて
いけるかも課題です。先ほど現場発でのモノ作りと言いましたが、
海外拠点の自立化も必要になります。本社を介すことなく商談が
できるようになれば、スピーディーに顧客のニーズに沿った商材を
提案できるようにもなります。さらに企画から生産、販売までの
道筋を単線ではなく複数持つという意味合いもあります。
この新型コロナではまず中国で生産や物流の停滞が起き、
その後時間を置いて、ASEANや欧米に広がり、サプライチェーンが
混乱しました。企画から販売までが一本道だけしかないと、
それが寸断されると混乱しますが、各拠点で複数の道を用意し、
付け替え自由にコントロールできるようになれば影響も軽微に抑えられます。
拠点の自立化に合わせて複数の道を作ることが理想です。

―ユニフォームや原料分野など新チャネルの進展はいかがでしょうか。
 ユニフォームは学生服をはじめ、オフィス、ワーキングも
手掛けています。顧客からの信頼も高まっており、新規先も含めて
徐々に広がっていましたが、新型コロナの影響で止まっているのが
現状です。いずれにしても今後も素材軸の提案で黒子に徹していきます。
原料についてはウールの紡毛だけでなく、混紡も手掛けるようになり
広がっています。相場が大きく影響しますが、新規開拓も進み、
売り上げも伸びています。

―前期(20年1月期)は1945年以来の営業赤字でしたが今の受け止めを教えてください。
 在庫の評価減を計上したことでの営業損失でしたが、本来であれば
それをしても利益が出るような日頃の経営が大切だったと感じます。
そこができていなかったことでこの結果になったのは重く受け止めています。

10年前の私にひと言
利益あるうちに仕組み変えて
当時は製品部長だった瀧さん。リーマンショック後の経済低迷期で
為替は円高へ。輸入品を多く扱っていたこともあり、「日に日に
有利な状況になっていった」と振り返る。だからこそ
「利益が出ているうちに仕組みを変えてほしい」と自戒を込めて言葉をかける。
現在もリーマンショックと同じように、新型コロナウイルス感染拡大
による不況が世界を覆う。「次の10年を見据えるためにも、
このコロナを好機にとらえないと」。先行きの見通しが難しい時
だからこそ、10年前の経験を糧に前を向く。

  

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