前回は糸の撚りについてご紹介しました。
糸について学んだ次は、糸が生地になる工程、製織になります!
そこで必要になる機械「織機」についてご紹介していきたいと思います👔
織機には、
大きく有杼織機と無杼織機の2つがあります。
有杼織機は、シャトル(ションヘル)織機と呼ばれ、緯糸挿入時に杼(シャトル)で送り込んで織り上げていきます!

仕入れ先様にて撮影させていただきました
杼が左右に往復移動する(1分間に85~90回)ため、1日に8~10m程しか織り上げることは出来ません…!
ですが、ゆっくり織り上げることで糸の風合いを残しかさ高なファンシーツイードなどの紡毛素材を織り上げるのに適した織機です!
ガシャンガシャンと激しく大きな音を鳴らしながら生地を織り上げていくのも、ションヘル織機の特徴です!!
ウールの極細番手も、繊細な糸が切れやすいためションヘル織機でしか織ることが出来ません…!32課tksynの素材にあるこちらの商品です!!✨
↓32-30204 SPWOOLトロピカルエアフォース

無杼織機は、レピア織機やエアジェット織機、ウォータージェット織機などが挙げられます。
杼を使わず、織機の両端から中央にかけて緯糸を掴んで織り上げていくレピア織機、

(レピア織機とは? 福田織物が解説 | 福田織物のテキスタイルコラム | 有限会社福田織物(ふくだおりもの)公式Webサイト)
空気の力で緯糸を送り込むエアジェット織機、水の力で緯糸を送り込むウォータージェット織機となります!
レピア織機はションヘル織機に対し、1分間に150~200回緯糸を挿入することが出来、1日に50m織り上げることが出来ます。🦾
生産効率が格段に上がり、高密度な素材やフィラメント使いなどを得意とします!
以上の織機の他に、柄をつくることに特化したドビー織機、ジャカード織機などもあります!
原料の選定、糸の形状、どういった組織でどんな織機で織っていくのか…
今までの工程の結集により1つの形になるのが製織工程です!
織機の歴史を辿るととても奥深いです!
本記事に書ききれていない織機のあれこれを知るのにうってつけな、愛知県にあるトヨタ産業技術記念館にぜひ足を運んでいただきたいです。
様々な織機が間近に見学できる施設となっています!🔍
次回は、原料の取引現場、セリについてご紹介!