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前回まで、ウール原料・番手についてご紹介してきました。今回はそれがどのようにして丈夫な糸になるのか、その過程をご紹介いたします!!
まず、糸は撚り(捻る)を加えることで丈夫な1本の糸になります。特に生地を製織(織る)する際に経糸が撚られていないと切れ易く、生地にするのが困難になります。
また、糸を撚る方向によっても生地になった際の肌触り及び風合いが大きく異なります。撚り方向については2通り!
- Z撚り(左撚り)
・1本の状態の糸の大半はZ撚りのケースがほとんど!
- S撚り(右寄り)
・双糸(2本撚り合わせた状態の糸のこと)に多く、1本(単糸)撚った際の方向と逆方向に撚り合わせることで、膨らみのある糸が出来上がります。
その一方で、単糸と同一方向に2本撚り合わせる(ZZ撚り)ことで膨らみを抑え、ドライなタッチな風合いにすることも少なくありません。※肌離れが良いため、春夏に良く用いられています!代表品番を1品番ご紹介!
32-30415<グランピアンズコード>

上記で触れた単糸・双糸について、それぞれ詳細をご紹介!
単糸(たんし):撚られた1本の糸のこと。
双糸(そうし):単糸を2本撚り合わせた糸のこと。
生地の風合いを大きく左右するのは生地の織り方・仕上げ以外にもあることが分かりました!!
次回は、撚り合わせた糸を製織する織機についてご紹介!