皆さんこんにちは
自由研究第4弾の今回は、ウールがもつ機能の一つ
🐑消臭機能についてです🐑
ウールには消臭機能があり、着ていても臭くならないと耳にしますが、
どのようなメカニズムで消臭されるのか、試験方法とともに今回はご紹介します🎵
🐑ウールの消臭機能のメカニズム💡
消臭には、物理的消臭と化学的消臭の2つがあります。
物理的消臭とは、悪臭成分を特定の物質に吸い込ませて臭いを除去・緩和する消臭法です。 身近なものでいえば「炭」があげられます。
化学的消臭とは、アルカリ性と酸性で中和させるなどして、においの原因物質を化学的に変化させることでにおいの原因を根本的に解決します。
身近なものでいえば「重曹」や「クエン酸」などがあげられます。
ウールは化学的消臭を備えた繊維なんです❗✨
においの原因の分子は湿気(水蒸気)と同様に分子のサイズが小さく、ウールのキューティクルの隙間からコルテックスと呼ばれる部分に侵入することができます。
コルテックスはアミノ基とカルボキシ基という反応基があり、アミノ基には酢酸のような酸性臭、カルボキシ基にはアンモニアのようなアルカリ臭が化学反応で結合することで中和されます。
このようなメカニズムで、ウールは消臭してくれます。

天然繊維の中に綿も消臭機能があるのですが、酢酸臭(酸性臭)に効果がありアンモニア臭(アルカリ臭)にはあまり効果がありません。
またウールは吸湿性機能も持ち合わせているので、においの原因であるバクテリアなどの菌の繁殖も抑えてくれます✨
🐑消臭試験について💡
消臭試験についてご紹介いたします💁♀️
消臭試験は、においの原因物質と試験布を同じ空間にいれ、2時間後においの原因物質の濃度が何%減っているのか、消臭されているのか測る試験方法です。
実際に4つの素材で取得した試験結果がこちらです。

グラフで比較してみると、
W混の素材とそうではない素材では、特にアンモニアでの結果が著しく違うことがわかります。
ウールは30%入っていれば効果があるといわれています🐑✨
このようにウールには消臭効果があり、酸性臭とアルカリ臭の両方を消臭してくれる優れものなんです‼️💡
ウールは暖かくて秋冬の素材のイメージですが、汗をかく夏でも消臭効果と吸放出性で快適に着ることができる素材です✨
今回消臭効果のあった品番を一部紹介いたします。
32-30377 ウール100

32-21284 ポリエステル70 ウール30

32-30215 ウール84 トリアセ16

自由研究は次回で最終回となります🥲
ご期待くださいませ…!🍀