開発者紹介

グレゴリーハグキスト博士


1993 日本学術振興会外国特別研究員 京都大学
1991 物理化学博士号 ネバダ大学リノ校
1986 物理化学学士号 コネチカット大学


ココナ社はグレゴリー博士が発明した特許「37.5®technology」のメーカーです。「37.5®」は人体から発生する熱エネルギーを利用して水分を素早く蒸発させる技術です。衣料品、履物、寝具の機能と快適性を向上させるために、多くのグローバルブランドで使用されています。「37.5®」技術は最近コロラド大学の研究によって、最大26%の運動効率・性能を改善することが判明しました。
グレゴリー博士は「2013年AATCC TCRサービス賞」を始め「タイムマガジンの『2005年の最も優れた発明者』賞」、「日本学術振興会外国特別研究員(1990 年~1993年)」、「ネバダ・リノ大学の物理化学博士(1990年~1991年)」等の数々の賞や資格を与えられています。また、2015年にはEsquire誌が「37.5®」を「Best Man Materials」の一つに挙げています。グレゴリー博士は30年以上もの研究開発経験を持ち、16の特許を開発しています。彼の開発経験には、複合素材とポリマー素材との光の相互作用が含まれます。
博士は光伝導体のドラム、インク、UV吸収布、高エネルギーレーザー、高エネルギーコンデンサー、マスターバッチ改質、人工光合成システム、有機光電池、および織物処理のような様々な開発に携わっています。博士はココナ社を設立する前に光伝導体研究開発チームのLexmark Internetionalで働いていました。
ココナ社で博士は、製造工程全体にわたって粒子を活性化状態に保つ2つの需要な技術を開発し、糸、織物の性能を向上させました。彼はまた、AATCC(アメリカ検査基準)を通じて、繊維の染色率を測定する2つの新しい方法を開発し、標準化しました。博士はココナ社のすべての研究、開発、製品認証に従事し、同社がもつ技術の有効性を常に進化させ、改善を図っています。博士はまた、同社の知的財産ポートフォリオの成長と管理にも注力しています。
注:上記画像は、グレゴリー博士がCOCONA社CTOとして在籍していた時の写真です。

開発秘話

37.5®テクノロジー科学に基づいた誕生秘話
37.5®テクノロジーは光物理学博士で発明家でもあるグレゴリー博士により発明されました。
1992年に、同博士がJSPSの博士研究員として日本に滞在していた時、阿蘇山の火山による砂風呂に連れて行かれました。
最初は、その熱に数分間しか耐えられないだろうと思ったそうですが、砂の中に埋められると、熱過ぎず、快適であることに気づきました。あまりにも気持ちが良かったので、1時間ほど砂に埋もれていたそうです。
博士はその快適さがバランスからきていると考えました。熱が上がり下がりするバランスです。すなわち火山の砂が皮膚からの水蒸気を素早く取り除くので、汗の蒸発によって継続的に体が冷やされているのです。
そこでグレゴリー博士は気づいたのです!汗が液体になる前の水蒸気の段階で取り除くことが快適さの鍵であることを。そのころ誰もが液体の汗を生地の上に拡散させて水分を逃がすことに焦点を置いている際に、グレゴリー博士は肌に密着する湿気を取り除き、水蒸気を最大限に蒸発させ冷却することに集中しました。
そして快適さを高めることで、中核体温の上昇を低下させることにより、人々のパフォーマンスが高められることが分かりました。
37.5®テクノロジーを使用したスポーツ、フィットネスウェアを着用すると、博士が体験した砂風呂と似た快適な状態を体験することができるのです。