メディア 2025.08.21
瀧定名古屋の中国法人/厦門や青島で新規開拓進む/中国品の外販も伸びる
瀧定名古屋の中国法人/厦門や青島で新規開拓進む/中国品の外販も伸びる
繊維ニュース:2025年8月18日(月)更新
【上海支局】瀧定名古屋の中国法人、瀧定紡織品〈上海〉が、主力事業である生地の中国内販で、福建省厦門や山東省青島の地場ブランドの新規開拓を進めている。
中国品の海外顧客への販売も拡大している。
既存の大手顧客向けが伸び悩んだことで、2025年1~6月業績は前年同期に比べ微減収減益だった。
これまで上海、北京、深セン、杭州の4都市で、生地の個展を開いてきた。
24年はこれに成都、広州、青島を加え、今年は厦門で初開催した。
それが功を奏し、「青島や厦門、広州などの地場ブランドの新規開拓が進んでいる」と、黒田剛臣総経理は話す。
既存の営業エリアでは、北京が好調だった。
地場企業が手掛ける欧州発のスポーツブランド向けを新規開拓した。
生地内販の顧客はこれまで、レディースブランドが大部分を占めたが、この1年はメンズやスポーツブランドの新規開拓にも力を入れ、成果を上げている。
海外顧客向けの中国品販売も伸ばした。
欧州と韓国向けの合繊織物の輸出が特に好調だった。
一方、既存顧客である実店舗が主力の大手ブランド向けは、芳しくなかった。
商況の低迷とともに、「われわれの提案が手薄になったことが要因」(黒田総経理)と分析。
そのため今年後半は、個展開催による新規開拓を続けながら、ポテンシャルがある既存の大手顧客を選抜し、その掘り起こしに力を入れる。