2課について

『Professional of Textile』

メンズテキスタイル国内市場における業界トップクラスのシェアを持つ、瀧定名古屋紳士服地部。
その中でも1部2課は、WOOL素材&合繊素材を中心とした幅広い素材群を用いて、スーツ・セットアップを中心とした様々なアイテム向けのテキスタイル提案を行っております。
国内外の幅広いサプライチェーンを背景に、付加価値の高いテキスタイルの企画・開発し数多くのメンズブランドやセレクト様から高い評価を得ています。

生産工程

1紡績工程…刈り取られた羊毛から毛糸を作る工程

  1. 1.原毛: 牧場で刈り取られたままのウールです。
  2. 2.毛選: 羊毛の品質チェック、品質に応じての仕分け作業を行います。
  3. 3.洗毛: 洗毛機の中で、油や土、草等が付着した羊毛をキレイに洗います。
  4. 4.スライバー 洗い上がった羊毛をカード機にかけ、繊維1本1本をほぐし、スライバーという長いロープ状にします。
  5. 5.トップ: スライバーを巻き上げて、トップの状態にします。

    ※この段階で染色する事を「トップ染め」といいます。均一で安定した色合いになります。その他に糸段階で染める「糸染め」、反物で染める「反染め」があり、用途に応じて染色方法を使い分けします。

  6. 6.前紡: スライバーを数本ずつ合わせ、引き伸ばす工程を繰り返し、細く均一な粗糸をつくります。
  7. 7.精紡: スライバーを精紡機でより細く引き伸ばし、糸の太さにします。
  8. 8.撚糸: 糸に撚りをかけ、糸を紡いでいきます。1本の糸をつくっていきます。この段階の糸を単糸といいます。
  9. 9.合糸: 2本の単糸を撚り合わせ、双糸にしていきます。

2織布工程…糸から布を織る工程

  1. 10.整経: 経糸を織物巾に必要な本数をそろえ、ビームという棒状のものに巻き取ります。
  2. 11.経通: ビームの各糸の先端をヘルドという針金の穴と筬の目に1本ずつ通していきます。
  3. 12.織布: 織機により、経糸と緯糸を組み合わせて生地を織っていきます。

3整理工程…織り上がったものを生機といいます。生機を風合い良く、柔らかい毛織物にする仕上げ工程

  1. 13.毛焼: 織物表面の不用な毛羽をガスバーナーで焼き取ります。
  2. 14.洗絨: 汚れを洗剤などで洗い落とし、同時にローラーへ通し、柔軟性と膨らみを出します。
  3. 15.煮絨: 熱湯につけて織物をセットし、織るときに引っ張られた糸の弾力性を取り戻します。後工程でのひずみを防ぐ効果もあります。
  4. 16.脱水: 生地に付いた水分を取り除きます。
  5. 17.乾燥: 生地を熱風で乾燥させます。
  6. 18.剪毛: 仕上げ工程で発生した余分な毛を刈り取り、滑らかにします。
  7. 19.蒸絨: スチーム機に入れて蒸します。艶と柔軟性を与え、型崩れしないしなやかな毛織物にします。

    ※秋冬物に代表されるフラノ、ツイードのような紡毛品には、縮絨、起毛の様な工程を加えます。縮絨:生地をローラーに通し圧力を掛ける事でフェルト化させ、緻密で厚みのある織物にします。

  8. 20.起毛: 針金やアザミで表面をかき、毛羽を出します。長さを刈り揃えたり、寝かせたり事で様々なビーバーやシャギーのような仕上げになります。

4仕上げから出荷

  1. 21.仕上・検反: 風合い、色ムラ、キズなどをチェックし、長さや仕上げ幅を調べます。
  2. 22.棒巻: 紙管に巻き取ります。
  3. 23.梱包: 包装され、出荷されます。