※画像をクリックすると会場の様子をAR映像でご覧にいただけます。

物語性を感じられる
未来の輪郭を描くように

 
 
地球温暖化による気候変動が危機的な状況となっている一方、テクノロジーが私達の生活を加速させ目まぐるしい速さで暮らしを変えています。
人間の知能を超えようとするAIとどう向き合っていくかが問われる時代に入りました。
 
”人間社会だけが社会である”という幻想が崩れ、気候変動を『緩和すること』と気候変動に『適応すること』があらゆる分野において国際的なコンセンサスとなっています。
 
世界の各都市は多様な価値観をはらみながらも環境との共存、人権、文化、多元的な価値を可視化しコミュニティ間を繋ぐ役割が求められています。
 
仮想のメディアを活用し実際のかたちになっていないものからいかに想像し共感してもらえるか手法だけではなく、”○○すべき”という考え方が物創りの根源として、より重要になります。
 
歴史に残る名品、愛され続けるスタンダードなもの今あるものの価値を引き出し拡げてゆく本質的で普遍的な発想一体化する自然な感覚が多様に広がる世界と繋がるための鍵になるでしょう。
 
 
『第38回MILANO UNICAミラノウニカ』が
イタリア・ミラノRHO FIERAローフィエラにて1/30-2/1に開催されました。
 
世界中から5886社の企業がMILANO UNICAミラノウニカを訪れ、
前年の5304社と比較して11%増加しました。要因としてイタリア国外からの企業が1903社参加し、前年比で26%増えたことが考えられます。(イタリア国内の企業は3983社で前年比4%)
 
日本(+57%) 韓国(+15%)と中でもアジア諸国企業の増加が目立っています。
また、ヨーロッパ諸国からはフランス(+75%)、ポーランド(+30%)、イギリス(+26%)、ドイツ(+15%)とこちらも大きく増加しています。
 
『MADE IN ITALYメイド・イン・イタリー』を掲げ、パンデミックの不安定な時期を乗り切り、MILANO UNICAミラノウニカ会長を4年間務めたAlessandro Barberis Canonicoアレッサンドロ・バルべリス・カノニコ氏は、セレモニーでSimone Cancliniシモーネ・カンクリーニ氏にバトンを渡しました。
今回の38回では『人工知能とファッションの融合』が重要なテーマとして提唱されていました。続く新たなMILANO UNICAミラノウニカ展の展望に期待が高まっています。
 
生地値は各社平均で24SSシーズン対比3-5%ダウン、梳毛細番手は需要が少なく、よりダウン傾向です。ただし、春夏に必須のウール以外のリネンやコットンは気候変動や需要の多さとバランスが合わず、約8%上昇傾向です。終わりの見えない日本の為替の悪さが影響を及ぼし、インポート素材については引き続き国内での商況は懸念されるでしょう。
 
また各社コレクションの視点からは昨シーズンよりも“セレモニー“”ジャケット“と
世界的なニーズに特化した素材が幅を拡げており、日本市場と世界市場とのズレを感じざるを得ません。
 
改めて日本マーケットを理解し、全体感を把握しながら、個々のニーズに沿った具体的な商品構成を進めること、時代に適した新しいモノ創りのエレメントや変化の中で変わらない本質や原点を立ち返ることがアイデアのキーになるシーズンとなるでしょう。
 
世界的なトレンド傾向を踏まえながら、日本マーケットにより重要な素材群として8つのカテゴリーに分け展示を行いました。
 
 
・FINEST POPLIN滑らかな艶と柔らかさ
・TECH WORSTEDテクニカル梳毛
・SOPHISTICATED FANCY繊細な表情の梳毛
・SHINY&FLUID光沢と落ち感
・CATCHNESS視覚効果
・SCIENTIFIC LAB多様な性能
・LINEN RICHほどよいナチュラル感
・BRAND NEW NAVY軽やかな目風
 

合わせて伊、英、仏、トルコ、ポルトガルなど ヨーロッパ中心の
メンズ・レディース合わせた素材メーカー約100社以上のコレクションを
ご提案させて頂きました。