360度カメラで撮影。「iマーク」をクリックすることで生地の詳細がご覧になれます。

※画像をクリックすると会場の様子をAR映像でご覧にいただけます。

2024-2025 AUTUMN&WINTER  SPONTANE’ ―臨場感溢れるモノやコトー
人と物との新しい繋がり方は新しい時代のモラルに変化をもたらす

第37回MILANO UNICA7/11-13』がイタリア・ミラノRHO FIERAで開催されました。

ミラノ・ウニカの会長であるアレッサンドロ・バルベリス・カノニコ氏曰く、「特に日本、中国、韓国からのバイヤー数が全体的に増加し、アメリカからの参加も確認されました。2023年第1四半期にメイド・イン・イタリーのテキスタイルがプレミアムとラグジュアリーの分野で記録したポジティブな結果とともに、力強い成長が戻ってきた。私たちのイベントの重要な特徴であるエレガンスと品質に焦点が当てられていることを示唆している。」とコメントしています。

世界的なフォーマルウェアの需要の高まりは、オーダーメイド製品の爆発的な増加からエレガンスに対する注目が高まっていることを示しています。エレガンスへの回帰には倫理的な役割も大きくあり、エレガント、カジュアル、コンテンポラリーといった今日のニーズに応える「スマート・サルトリアル」スタイルを表現する古典的規範の再解釈です。タイムレスな品質は環境への影響を軽減しながら、消費者の傾向に合わせて耐久性と再利用を促進すると総括してミラノ・ウニカはコメントを発表しています。

輸送コストは高値で維持したままではあるものの、ロシアに依存されていたエネルギー問題は北アフリカや中東地域など他国からの輸入パイプも拡がり回復の兆しが見え始め、またウール原料相場が安定したことが要因となり生地値は23AWシーズン対比5-10%ダウン傾向。(カシミアなど獣毛は5%ダウン)ただし日本の為替状況が悪く、インポート素材について引き続き国内での商況は懸念されます。
各メーカーのバリエーションを把握しつつ、早い段階での絞り込みや鮮度の高い幅広げ(差別化)を行うことが高価格帯商品の構成に必須になると予測できます。

これらの世界的な動向を踏まえた上で2024-2025 AUTUMN&WINTERシーズンに向けて
KEY POINT MATERIALキーポイントマテリアルとして8つのカテゴリーを企て
展示しました。

HEAVIER
ハリコシ:ナチュラルなカーブを描き重みを感じさせる質感・ウインターモヘアや3PLY/4PLAYの強撚糸使い
 
MIXTURE WORSTED
メランジ:MULINE’ムリネやJASPE’ジャスぺの糸からのミックス感を反映する陰影感
 
BLACK&WHITE
モノトーン:白と黒を基調にした時代を感じるコントラスト
 
COMFY
軽やかさ:柔らかでしなやかな流れと微起毛・微光沢のあるのサキソニーやフランネル
 
ITALBRID
ブリティッシュ感覚:英国調ムードの柔らかなタッチのホームスパンやシェットランドツィード
 
FURRY
フカッとフワッと:リアリティのあるアニマルな表情の豊かさ
 
FLEXIBILITY
伸びやか:流れる落ち感としなやかなストレッチ性
 
ACTIVELY
活動的に:多種多様なパフォーマンス機能を兼備
 
 
また今回は3課おすすめのオリジナル企画として
“STANDARD(普遍的な美しさ)”カテゴリーを設け、
トレンドに左右されないスタンダードな定番アイテムに充てる素材群も展示しました。
 
合わせて伊、英、仏、トルコ、ポルトガルなど
ヨーロッパ中心のメンズ・レディース合わせた素材メーカー約100社以上のコレクションをご提案させて頂きました。