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メディア 2026.04.14

《テキスタイル製造卸トップに聞く》瀧定名古屋社長 瀧健太郎氏

《テキスタイル製造卸トップに聞く》瀧定名古屋社長 瀧健太郎氏

繊研新聞:2026年4月14日(火)更新

 

グローバルな不確実性が継続し、中東情勢の混乱でエネルギーコストが上昇するなど
ビジネス環境は極めてかじ取りの難しい局面にある。
価格転嫁の徹底や高付加価値へのシフトが欠かせないが、
テキスタイル製造卸各社はどのような戦略を見いだしているか。
各社のトップに課題や今後の展望を聞いた。

 

素材からの差別化充実

――前期(26年1月期)の結果は。

 

服地部門は苦戦しました。
紳士向けはスーツなど主力の市場が回復せず、ユニフォームやスポーツ・アウトドアに広げましたが、
長期計画のためまだ数字に反映されていません。
婦人服地は百貨店アパレル向けが厳しかったほか、
製品納めの増加など販売方法の変化の影響を受けました。

 

――今期の重点施策は。

 

原料からの物作りに真摯(しんし)に関わり、差別化した商材を充実できる体制にします。
当社は多機能素材「ナイロール」やバイオワークスが研究開発するPLA(ポリ乳酸)繊維「プラックス」などを
様々な素材と複合してテキスタイルにしています。
特徴ある原料を形にし、表現できる点が当社の大事な機能であり、
ストロングポイントでもあります。この強みをさらに強化していきます。

 

さらに、具体的な使い方を提案し最終製品までのイメージを提供するのも重要と見ています。
素材を生活シーンに合わせて開発し、より様々なライフスタイルの場面で訴求していきます。

 

また、人材育成に力を入れ、商品開発を進めていきます。
物作りを理解する人材が各課にいることで、差別化やこだわりを表現できるはずです。

 

引き続き、生地だけでなく製品までの供給を含めて訴求していきます。
製品納めなど様々な出口をつなげられるように、1年かけて体制を整えてきました。
製品に特化したテキスタイル展示会を行うなど、当社の生産背景を生かした提案を強めていきます。

 

これまでの考え方変える

――婦人服地は。

 

多くの日本製を扱っていますが、納期が引き続き課題で年々ハードルが上がっています。
仕入れ先のニーズもくみ取りながら丁寧に話し込みを進めていきます。

従来は在庫機能で貢献してきましたが、今後は在庫の持ち方、考え方、
仕入れ先との取り組み方を変えていかなければいけないと思っています。
若手デザイナーと国産テキスタイルをつなぐ取り組みは引き続き進めていきます。

 

――紳士服地は。

 

国内人口減などでスーツ市場が今後拡大する可能性は低いと思います。
ただ、様々な着方が広がっているため、機能性などの切り口で取引先の要望を形にしていきます。

 

スポーツ・アウトドア市場はライフスタイル分野へ広がり、グローバルでもウェルネスの観点から注目されています。
本格的なスポーツ・アウトドア向けはスペックを担保した生地開発を進めつつ、
ファッション性を兼ねたニーズにも応えていきます。

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