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メディア 2025.09.18

《インターテキスタイル上海秋から》㊤ 日系企業の機能性素材 防水透湿、ストレッチ性幅広く

《インターテキスタイル上海秋から》㊤ 日系企業の機能性素材 防水透湿、ストレッチ性幅広く
繊研新聞:2025年9月18日(水)更新
 

上海で開かれたテキスタイル総合見本市「インターテキスタイル上海アパレルファブリックス」秋展は、天候が不安定だったものの多くの来場者が訪れ活況だった。日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)が出展をとりまとめるジャパンパビリオンには37社が参加したほか、単独ブースや現地法人の出展なども含めると約50社の日系企業が出た。全体では26カ国・地域から3700社以上の企業が集まった。

 

ならではの価値訴求

 

中国のアパレル消費意欲は引き続き減退している中、アウトドアやスポーツ市場に向けて機能素材を訴求する企業が目立った。

 

「東レならではの価値や技術を提供したい」と話すのは東レグループの長繊維テキスタイル製造、販売会社の東麗酒伊織染南通(TSD)。
複合紡糸技術「ナノデザイン」シリーズの極細ポリエステル織・編み物「uts-FIT」(ユーティー・エス・フィット)だ。
微細なスパイラル構造原糸を使い、滑らかな肌触りや優れた撥水(はっすい)性を付与した。ブースでは実際に見て触って確かめられるようにアウターを展示し、訴求に力を入れる。
ほかにも、防水透湿素材「ダーミザクス」やバイメタル構造のストレッチ素材「プライムフレックス」も揃えた。

 

 

東レインターナショナル(TI)の中国法人の東麗国際貿易中国(TICH)は、中国内販に特化して販売するファッション素材ブランド「エボトゥルース」を披露した。
瀧定名古屋と協業で拡販している素材として打ち出した。
天然素材のニーズが高い中国市場に向けて、シルクや綿といった天然素材との複合も訴求した。

 

特に注目が集まったのは綿と中空ナイロン「トラセア」を組み合わせた「エボトゥルース・エアー」だ。
軽量性や質感に優れ、撥水性や吸水加工といった機能性を加えられることが特徴だ。シーズンを問わず一年を通して使えることも好評だったという。
シルクが持つ吸湿性を生かしUV(紫外線)カット性と快適性を両立した「エボトゥルース・プロテクト」やウールとポリエステルの機能を融合した「エボトゥルース・ドライ」なども披露した。

 

<記事内抜粋>

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