新着情報

  • TOP
  • 新着情報
  • 【チャイナビジネス深時代】日系商社の中国法人 生地・製品内販に商機 日本向けも小回りの優位性

メディア 2025.09.24

【チャイナビジネス深時代】日系商社の中国法人 生地・製品内販に商機 日本向けも小回りの優位性

《インターテキスタイル上海秋から》㊤ 日系企業の機能性素材 防水透湿、ストレッチ性幅広く
繊研新聞:2025年9月24日(水)更新
 

米国との関税交渉が見通せず、国内では不動産不況やEV(電気自動車)の過当競争といったマイナス面が注目される中国経済だが、現地を取材すると違った側面が見えてくる。
日系商社の現地法人は、変化する中国市場に対応し、内販のビジネスチャンスを捉える。
また日本向けの調達先として改めて中国のニーズが増しており、東南アジアなどとは差別化した高付加価値型の拠点として活用していく。

 

<記事内抜粋>

 

次の成長への布石

 

瀧定名古屋の現地法人、瀧定紡織品上海は得意のテキスタイル販売で中国内販網を広げ、カジュアルを含む新規開拓を常に進める。
中国企画・中国生産にも力を入れ、内販のほかグループの海外現法向けにも活用していく。
販売自体はコロナ渦明けのリベンジ消費を捉えた23年度が過去最高だったのに対し、24年度が反動減となり、25年度も上期は減収ペース。
その中で着々と仕掛けを行い、次の成長への布石を打つ。一つは商材の拡大で、柱の日本生地に加え、中国生地を立ち上げている。
東レグループのTICHのブランド「エボトゥルース」と協業してオリジナル生地を企画、現在は合繊中心に10品番ほどだが、今後は綿、ウールなどとの複合で機能を付与した天然繊維を拡充する。

 

併せて国内市場の深掘りも進め、個展の開催地を広げる。
昨年までは上海、北京、深圳と杭州の4カ所だったが、今年は広州、青島、アモイ、成都を加えた計8カ所に広げた。
大都市圏が各地に存在し、アパレルブランドも存在するため、細かく拾っていく。
特にライブコマースで成功するEC専業ブランドも多く、伸びている先に攻勢をかける。
グループの海外拠点の連携も強める。昨年、本社にグローバル事業部が発足し、海外拠点間が連携する体制を整えた。
中国生地を韓国や欧州の客に提案し、中国のメリットを訴求していく。

一覧に戻る

PAGE TOP