メディア 2025.10.31
《産地フェス行きました》ひつじサミット尾州 使い手と作り手がふわっとつながる
《産地フェス行きました》ひつじサミット尾州 使い手と作り手がふわっとつながる
        繊研新聞:2025年10月31日(金)更新
     
ウール産地の尾州で開かれる産業観光イベント「ひつじサミット尾州」。
        5回目となる今回は10月24~26日の3日間、愛知県尾張西部と岐阜県羽島市で開かれた。
「せんいのまちで使い手と作り手がゆるくふわっとつながるオープンファクトリー」がコンセプト。
        繊維関連30事業所、飲食関連11者が参加した。同地域の一般客のほか
        「東西のアパレル業界関係者も視察」(参加企業)し、日覺昭廣東レ会長も視察に訪れた。
初参加の中原ニットは、工場見学会でラッセル編み機を紹介した。
        中原誌公専務CMO(最高マーケティング責任者)は
        「経編みは丸編みと異なり整経工程がある」などと特徴を説明。
        「今後は主体的に提案できるBtoC(企業対消費者取引)もやりたい。
        所有する5台のうち1台はそうした物作りに使いたい」と話した。

三星毛糸は工場見学会のほか物販、トークイベントを開催。
        初日には渡邉宏和経済産業省製造産業局生活製品課長、
        保元道宣オンワードホールディングス社長、岩田真吾三星毛糸社長が
        「作り場と売り場のつながり方」や「2050年を見据えたチャレンジ」をテーマに語り合った。
伴染工は工場見学会のほか、靴下メーカーの東洋繊維と協業したメリノウールと
        美濃和紙を組み合わせた蒸れない靴下を販売した。

ソトーは工場見学会のほか、自社生地や製品を販売。昨年に続いて、
        瀧定名古屋、国際ファション専門職大学に加え、
        新たに社会福祉施設のさふらん生活園(名古屋市)が参加した。
国際ファッション専門職大学は、「ひつじ、急募。」
        と題した尾州産地へのリクルート支援と産地紹介のイベントを開催。
        併せて学生がソトーの生地を使って作った財布やバッグなどを販売した。
初参加の鈴憲毛織は、ハイエンド、ハイランドウール、
        ハイブリッドウールなどウールにネーミングした素材群を紹介。
        ウールの付加価値を強調した。
カナーレジャパン、小塚毛織は
        「高額でも付加価値を認めて買ってもらうのが生きる道の一つ」として、
        意匠糸使いやションヘル織機で作る特殊な織物、ガーメントを紹介した。

