メディア 2025.06.27
【名古屋地区の専門商社・大手卸】《専門商社》ニーズ捉えて新たな価値創出 従来にとらわれない発想で
【名古屋地区の専門商社・大手卸】《専門商社》ニーズ捉えて新たな価値創出 従来にとらわれない発想で
繊研新聞電子版:2025年6月27日(金)更新
名古屋地区の商社が新たな価値創出を進めている。
ライフスタイルや趣味嗜好(しこう)の多様化に合わせ、
既存の考え方にとらわれない商社ならではの提案力で成長を目指す。
海外からの要望がより高まるサステイナビリティーの対応力、
複雑なサプライチェーンを円滑に機能させるための調整能力も問われている。
多角化進む
<抜粋>「ウェルネス市場に注目する」と話すのは瀧定名古屋。
住友金属鉱山との協業で、瀧定名古屋がペレットから仕入れて開発する
多機能素材「ナイロール」は光老化軽減や遮熱機能から
パラソルとして採用されるなど広がりを見せている。
原材料が少量でも効果を発揮するため明度の高いカラーリングが可能な点も、
雑貨など様々な切り口で打ち出せるとして期待する。
柔軟な供給網
地政学的リスクが複雑に絡み合い、急速に変化する世界情勢に合わせたサプライチェーンの見直しが急がれる。
「米国関税も踏まえ、各国の状況や信頼できるパートナーへの
生産集約を第一に考え、常に見直しを行う」(モリリン)、
「生産拠点の柔軟性を高め、情勢の変動に迅速に対応できるようにする」(タキヒヨー)と再構築を進める。
瀧定名古屋は極端に一国にまとめないなど、バランスを取りリスク分散する方針だ。
豊島は現地法人のあるベトナム、インドネシアで完結できる物作りを模索する。