メディア 2025.08.21
インターテキスタイル上海 機能性、サステイナブルで中国市場へ 日系企業は約50社出展
インターテキスタイル上海 機能性、サステイナブルで中国市場へ 日系企業は約50社出展
繊研新聞電子版:2025年8月21日(木)更新
市況低迷が指摘される中国市場。ただ、規模としては依然として大きく、国内素材メーカーやコンバーターにとっては魅力的な存在だ。
9月に開かれる素材見本市のインターテキスタイル上海25年秋では、日系企業を含め約50社が出展。
サステイナブルや機能性を軸に、現地法人の活用やQR対応といった強みを提案し、更なる販路開拓に挑む。
不況でも魅力
「中国はグローバルな市場の中でもパワーのある最大の消費国。
日本の素材がバイヤーの目に留まる重要な機会である。
日本の優れた素材やその高いパフォーマンスを訴求できることに期待している」と話すのは日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)の古茂田博事務局長。
特に目立つのが機能性とサステイナブルを中心にした提案だ。
東レグループの東麗國際貿易中国(TICH)は、中国内販に特化したファッション素材ブランド「エボトゥルース」で、綿・ウール・シルクといった天然素材の特性に、東レ独自の特品糸と合繊技術を融合させた多様なシリーズを打ち出す。
瀧定名古屋もエボトゥルースを打ち出すほか、最新素材を幅広く提案する。
また、東麗酒伊織染南通は「ナノデザイン」の極細ポリエステル織・編み物「uts-FIT」(ユーティーエス・フィット)などを推す。
旭化成はキュプラ「ベンベルグ」やキュプラ長繊維不織布「ベンリーゼ」など。
クラレトレーディングは優れた速乾性とドライ感を持つ繊維「エプシロン」や、液晶ポリマー繊維「ベクトラン」を中心に機能性素材をみせる。
(記事内抜粋)