メディア 2025.12.01
シューズOEMのトスト/国産素材使ったスノーブーツ「スポックツ」を立ち上げ
シューズOEMのトスト/国産素材使ったスノーブーツ「スポックツ」を立ち上げ
繊研新聞:2025年12月1日(月)更新
スニーカーやスポーツシューズなどシューズのOEM(相手先ブランドによる生産)事業の
TOSTO(トスト、愛知県東浦町、清田祥生社長)は
自社ブランド「SPOKTS」(スポックツ)を立ち上げた。
本格販売を開始する26~27年秋冬向けでは国産新素材を使用するなど企画を充実する。
販売代理店の募集を含めて扱い店舗の拡大を目指す。(浅岡達夫)
同社はスポーツ系シューズを中心に、
中国と岡山の自社工場で生産するOEM事業を長年手掛けている。
また、ファクトリーブランドとして本革シューズ「スワンアルバーグ」を販売、
生分解性素材を部材に使うなど環境配慮型商品の開発にも取り組んでいる。
高い汎用性、買いやすく
スポックツは機能性とベーシックデザインを共存させた汎用性の高さ、
サステイナブル性、国産志向、買いやすい価格帯をコンセプトに商品群を構成する。
その一つとしてスノーブーツをウィンターシューズの新たな主力アイテムとして位置づけ、販売を強化する。
スノーブーツに注目したのは、スペイン子会社を通じて北欧に国産生地使い、
日本デザインのスノーブーツを販売したことから。3年間で累計5万足を超える販売実績となった。
さらに、岐阜県多治見市に拠点を置いてシューズ開発を行っていた人材が加わり、
企画の拠点として多治見オフィスを開設。ここから「国産の物作りを発信するブランドストーリー」とする。
環境配慮などを訴求
26~27年秋冬向けのスノーブーツは、表地に防水加工のポリエステル、肌側にフリース素材、中わたに
瀧定名古屋のリサイクルポリエステル使いの太陽光で発熱するあったか素材「ウオームダール」を使う。
中わたシートはトストの専属工場で加工。それを用いて中国と国内の自社工場で製品化する。
中国工場は欧州など海外も視野に入れる。
素材の手配からデザイン、縫製やラバー引きなどの製品化までをメイド・イン・ジャパンまたは
メイド・バイ・ジャパンで行うことと環境配慮型素材を使用していることを訴求する。
価格は9000円前後を予定。26年1、2月ごろに開催を計画する展示会ではショートタイプや
スリッポンタイプなどのバリエーションを加えて提案する。

