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メディア 2019.02.18

「プルミエール・ヴィジョン20春夏」閉幕 ふたを開けてみれば来客増 重要性高まる事前の仕掛け

「プルミエール・ヴィジョン20春夏」閉幕
ふたを開けてみれば来客増 重要性高まる事前の仕掛け


【パリ=泉克典】「プルミエールヴィジョン(PV)・パリ20春夏」が
3日間の会期を終え14日、閉幕した。
初日午前には客足が極度に鈍く先行きが心配されたが、その後に急回復。
結果的には、日本からの出展者の大半に去年同様の来客があり、
「昨年の2~3割増」(スタイレム)、「2日とも100件超」(瀧定名古屋)など
去年以上の商談件数をこなした出展者も多い。


ハイブランド中心に生地選定が早期化した。
バイヤーやデザイナーが次シーズンの方向性を確認し、
新奇な素材を探す傾向が加速。
「そのため事前ワークが必須化した」という声が、
多くの常連出展者から聞かれる。
プレビュー展「ブロッサムPV」での先行提案を
PV本展で最終調整する二枚腰で臨む出展者も増えている。

それだけに提案素材自体の魅力以外に、
企業姿勢の発信や、集客の仕掛け作りの重要性も増している。
瀧定名古屋は内面的な健康さを含めた「ウェルネス」を
コンセプトにライフスタイル提案に傾斜する。

スタイレムもトレンドを巧みに意識した
来場者向けノベルティーバッグに毎回趣向を凝らすなど、
リピート来訪を誘うこまめな仕掛け作りに余念がない。
エイガールズも旭化成のキュプラ繊維「ベンベルグ」と
タイアップで開発したオリジナル糸を今回前面に押し出して話題作りを行った。

エイガールズに限らず、エコ原料・エコ素材の強化は各社の共通テーマ。
今回も、「エコ素材だけを探すバイヤーが急増している」と言う声が聞かれた。
「アッパー・ジーンズウエア」コーナーに出展の
デニムメーカー(クラボウ、クロキ、日本綿布)でも、
オーガニックコットンだけでなく天然藍使いに活発な引き合いがあり、
エコ・サステイナブル(持続可能な)志向はさらに加速し、
完全に定着したと言える。

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