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メディア 2024.04.08

産地を回り連帯模索 川上戦略さらに加速へ

産地を回り連帯模索  川上戦略さらに加速へ
 
繊維ニュース 2024.4.3
 
瀧定名古屋は今期(2025年1月期)、川上戦略を推し進める。
瀧健太郎社長自らが産地企業を回り、今後の連帯方法を模索する。
生地の海外販売にも引き続き注力し、アジアや欧米向けの開拓に取り組む。
 
同社はこれまで産地で自家生産を中心とした、
原料から生地までを含めたモノ作りをする川上戦略を推進してきた。
瀧社長は「少しずつではあるものの、広がりを見せてきた」と手応えを示す。
 
今後はさらに踏み込み、産地との連帯を加速。
その一環として、瀧社長が産地企業を実際に回り、各工程の企業との話し合いを進める。
「内容含めて具体化するのはこれからだが、今年中には回っていきたい」と意気込む。
 同社は生地の備蓄販売というスタイルを取っており、産地との連帯は欠かせない。
「ファッションは価格転嫁が進んでおらず、川中企業として収益面は難しい」とし、
「そうした中でも価値ある商品を仕入れて備蓄し販売していきたい」と語る。
 
今期は海外販売にも力を入れる。
中国や韓国にある現地法人を活用しつつ、中・韓以外のアジア地域にも手を伸ばす。
欧米では各国でシェアを伸ばす方針で、出張頻度を上げ、展示会への積極出展で認知度を高める。
現状、海外の売上高比率は10%弱。
前期に新設した韓国法人の瀧定コリアは日本の駐在員1人、現地スタッフ4人で構成する。
同国内で売上げ規模も拡大しており、ネットワークの構築も進んでいたことから法人化した。
同国向けの販売が中心となる。
今期は生地、アパレルともに商況は苦戦傾向にある。
通期では増収を目標に掲げる。
 
5期ぶり営業黒字
24年1月期
瀧定名古屋の24年1月期単体決算は売上高632億円(前年比8.9%増)、
営業利益10億8900万円(前期は4億3700万円の損失)、
営業利益18億4100万円(前年比2.46倍)、
純利益12億5300千円(前年比74.8%増)
で増収を確保し、営業利益は5年ぶりに黒字となった。
経常利益と純利益も大幅に伸ばした。
 
売上高は紳士服地、婦人服地、アパレルの全部門が増収を果たした。
紳士服地は郊外型店舗向けなどの受注が増え、
婦人服地も百貨店向けアパレル企業を中心に既存先の販売が深耕できたことが要因となった。
加えて、中国企業向けに服地の輸出が増えた上に、
スポーツ・アウトドア関連企業への新規取引が実現するなど、販売開拓も進んだ。
アパレルは採算を重視しながらも、販売先の市況回復や深耕営業が進んだため、増収を確保できた。
利益面では各部門の増収効果に加えて、採算を重視した商取引の効果もあり
粗利益率が1.5㌽上昇。
販売管理費は前期から1億4600万円(同2.7%減)抑えられたことも要因として挙がった。
特に物流費の削減効果が大きく、部署を超えた共同物流への取り組みや、
販売先との納期調整や生産期間への相互協力が進んだとしている。
 

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