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メディア 2025.05.09

【商社繊維事業の採用・人材戦略】優秀な人材の確保、より厳しく

【商社繊維事業の採用・人材戦略】優秀な人材の確保、より厳しく
繊研新聞電子版:2025年5月9日(金)更新
 

人、モノ、地域をつないで新たな商機、商材を生み出す商社にとって一番の資産、財産は〝人〟。
少子化が進み、働き手不足問題の深刻さが増し、産業間での人材獲得競争がより激しくなっている。
繊研新聞社は、繊維事業を手掛ける主要な商社を対象に、3、4月に「採用・人材育成」に関するアンケートを実施した。
4月22日付の商社特集で一部を掲載したが、多くの企業から回答が寄せられ、コメントや書き込みも多く、紹介しきれなかった。
そのため5月9日と14日の2回に分けて、各社の取り組み内容を「採用」「定着」「育成」「働き方」をテーマにまとめる。

 

採用

 

学生が志望を厳選、中途採用にシフトも

 

各社、成長に向け、新卒、中途採用を強めている。
ヤギは「多くの退職者が見込まれる10年先あたりを見据え、
採用を増やす」と26年度は30人の新卒採用を見込む。
少子化で学生の数が減り、産業間、企業間での人材獲得競争が
激化する中で確保したい人数、優秀な人材を確保するのは容易ではない。

 

新卒採用では、
「繊維業界の将来性に不安を感じる学生が少なくない」
「男子学生の応募が減り、確保が難しい状況が続いている」
「売り手市場で年々確保が難しくなっている」
「技術系の人員確保が難しい」
「興味、関心がある企業に絞ってエントリーする傾向が強く、母集団形成が難しくなっている」
と志望する学生が減り、優秀な人材の確保が難しくなっている。
「内定後の辞退をさらに減らしたい」と内定辞退も悩みの一つだ。

 

中途採用にも力が入る。
新卒重視から即戦力として期待できる中途採用に徐々にシフトする企業もある。
ただ中途採用においても、「即戦力人材の採用が難しい」
「30代で繊維専門の人材が少ない」など確保に苦しむ。

 

人員不足の影響が様々な面で出ている。
「人員不足が原因で、事業の縮小・収束、労働環境の悪化、従業員のモチベーション低下などのマイナス影響がある」
「(人手が足りず)人材の育成やキャリアアップについて、フォローしきれない部分が多々ある。
(そうした課題を克服するには)仕組み作りが重要だが人員不足で思うような対応ができていない」
と事業面でも人材育成面でも人手不足が大きな課題になっている。

 

各社の人材確保のための具体的な取り組みは表の通り。
特徴的な仕組みや海外人材の獲得のための取り組みなど様々な工夫が読み取れる。

 

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