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メディア 2025.07.08

瀧定名古屋婦人服地部89課 製品提案の26年春夏物展を開催 新規取引先を増やす

瀧定名古屋婦人服地部89課 製品提案の26年春夏物展を開催 新規取引先を増やす
繊研新聞電子版:2025年7月8日(火)更新
 

瀧定名古屋婦人服地部は、各課のハブの役割を担う89課を中心に製品事業を強化している。
同部の持つ多種多様なテキスタイルを製品で納品できる点を訴求し、新規開拓、売り上げを拡大している。

 

6月に製品提案に特化した26年春夏物の展示会を開いた。
ナイロンなど薄地の定番素材や、からみ織り、楊柳、レースなどトレンド素材を
ブラウス、ワンピース、ジャケット、パンツにして見せた。

 

製品納めだからこそできる提案も行う。
リネンやラミーをシャツに仕立て、製品洗いしてトレンドのカジュアル傾向に合わせた。
デザイナー・大野陽平による協業コレクションも揃え、高いデザイン性も特徴だ。

 

来場者の注目を集めたのは、原料からの取り組みによる機能・サステイナブル素材を使った製品群。
「特に拡大傾向のカテゴリー」(河内明彦同部部長代理兼同課課長兼婦人服地部門営業推進室室長)
で大手ブランドへのカセット販売など商談が進んでいる。

 

鉱物由来の機能素材「アドエルム」は、酸化ストレスを軽減し体温の輻射(ふくしゃ)で衣服内温度調整を促す。
疲労軽減が期待できる一般医療機器としてスポーツ向けのトップ、ボトムのほか、トレンドのデニムパンツを見せた。

 

多機能を付与できる「カバロス」は初披露した。
気候変動や様々な着用シーンから生まれるニーズに合わせた機能を製品の後加工で付加する。
接触冷感、汗染み軽減、UV(紫外線)カットなどをあらゆる素材に対応する。

 

「37.5」(さんじゅうななてんご)は衣服内の熱と水蒸気を放出し、気化冷却で快適とされる温度に保つ素材。
トリコットのパーカなどで訴求。近赤外線をカットし光老化防止機能を持つ
「トゥルーボーテ」は美容の観点から羽織りとして引き合いが強い。
PLA(ポリ乳酸)100%のデニムパンツも見せた。

 

今展示会の来場者数は前回比倍増となった。
製品納入によるコストメリットの評価が高く、「展示会をきっかけに新規取引が増えている」と話す。
今後も生地の提案を維持しながら、製品事業を訴求していく。

 


画像:原料から取り組む機能・サステイナブル素材を中心に据えた

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