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メディア 2025.07.31

自家生産で多彩な生地開発/瀧定名古屋

自家生産で多彩な生地開発/瀧定名古屋
繊維ニュース:2025年7月30日(水)更新
 

瀧定名古屋(名古屋市中区)の婦人服地32課は、自家生産で開発した多彩な生地を提案している。
尾州産地で素材からのモノ作りをすることで高い品質と独自性を実現。
サステイナビリティーを意識した生地もそろえる。

 

メーカー機能強化の一環として、2015年から自家生産を進めてきた。
社内の原料素材部と連携しながら、尾州の産地企業と協業し紡績や撚糸、織布、整理加工などを手掛け、オリジナルの生地を作り上げる。

 

梳毛を中心に60品番の生地を備蓄販売する。
売り先は主に国内セレクトショップ向けで、同課の中での売上高比率は2割弱となっており、一本の柱として成長しつつある。
最近ではサステ生地の提案・開発に力を入れる。

 

バイオベンチャーのスパイバー(山形県鶴岡市)による人工たんぱく質繊維「ブリュード・プロテイン」使いでは、リネンやウール、和紙などと組み合わせた。
織物で6品番そろえ、ハイゾーン向けに提案を加速する。

 

新たな生地の開発も進める。再生ウール100%の生地「knot the wool」(ノット ザ ウール)を来年秋冬向けに販売する計画だ。
10月の婦人服地部の展示会でお披露目する。コートやジャケット向けに3~4品番展開する。

 

同課の中で自家生産に携わる人員は3人。尾州産地や素材への知識が豊富な20~50代がそろう。

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