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メディア 2025.10.10

瀧定名古屋 上期は増収増益


瀧定名古屋 上期は増収増益
繊研ニュース:2025年10月10日(金)更新
 

瀧定名古屋の上半期(2~7月)は前年同期と比べ増収増益となった。
服地部門は輸出が苦戦したものの、製品部門が伸長したことでカバーできた。
今後は強みとする素材軸の提案を武器に国内外ともに拡販を目指す。

 

服地の苦戦は中国輸出が振るわなかったことが要因だ。
婦人向けで追加や大ロットでの受注減が響いた。
ここ数年は堅調だったものの、ブレーキがかかった。
一方で欧州向けは伸長、韓国向けは横ばいだった。

 

けん引役となった製品は社内の体制を刷新したことが奏功した。
アイテムごとにセグメントを明確化し攻勢をかけたことが増収に寄与した。
収益面も重視し、物流や提案内容などを精査することで増益となった。

 

今後は原料や糸、生地など独自性のある素材軸の提案を生かす。
スポーツやユニフォーム向けでも素材からの開発と提案を進める。
瀧健太郎社長は「品質面や顧客の優先順位にきっちり合わせていきたい」と話す。

 

服輸出はこれまで以上にターゲットとする顧客を明確にした上で、
「物量で勝負するのではなく、ある程度量を絞って、きめ細やかな提案をする」(瀧社長)。
訪問頻度も増やすことで顧客のニーズを把握し、モノ作りに反映させる。

 

中国向けは日本品を中心とするが、価格や納期面で十分に対応し切れないケースも出てきている。
特にネット系のアパレルはQRを求める。
中国国内での仕入れをさらに強化するなどして対応力も身に付ける。

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