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メディア 2025.10.28

JTC2025/グランプリは愛知県の池口さん/独自の糸染め技法が高く評価

JTC2025/グランプリは愛知県の池口さん/独自の糸染め技法が高く評価
繊維ニュース:2025年10月27日(月)更新
 

ジャパン・テキスタイル・コンテスト(JTC)開催委員会は22日、
「JTC2025」の審査結果を発表した。
グランプリは池口達治さん(あいち産業科学技術総合センター尾張繊維技術センター)の
作品「絣(かすり)格子」が選ばれた。

 

今年の応募点数は224点(一般の部162点、学生の部62点)で昨年から21点増えた。
今回から賞金を増額し、グランプリ100万円(前回50万円)、
準グランプリ30万円(同20万円)とした。

 

グランプリの作品は梳毛100%でブルーのモザイク柄が特徴。
濃淡を変えた染料を糸に染み込ませる独自の染色技法を活用したことが評価された。
組織と糸配列を工夫し、グラデーションのモザイク模様を表現した。
 

グランプリ作品について、審査委員長の須藤玲子氏(布取締役デザインディレクター)は、
「論理的に構成されており洗練さがある。モザイクに見えるようにした設計も見事。
徹底して作品に向き合ってきた姿勢が見えた」と評価した。

 

準グランプリは清水幸伸さん(ファインテキスタイル)、新人賞は遠藤みなみさん(遠孫織布)、
エコロジー賞は今井真子さん(瀧定名古屋)、イノベーション賞は久保竜二さん(久保かすり織物)、
エモーショナル賞は桂川登さん(ササキセルム)、学生の部スプラウト賞は湯浅薫子さん(多摩美術大学)の作品が選ばれた。

 

今年から審査員に加わった須藤氏は「産地の持続性に資することや新しい試み、美しさをポイントに審査した。
匠(たくみ)の技を生かしたものや、新たな製品への産業化へ導くデザインなどが多数あった」と振り返った。

 

優秀作品は11月12~14日に東京で開かれる「Tokyo Textile Scope」(東京テキスタイルスコープ)で展示する。
表彰式は来年2月に愛知県一宮市で開催の「ジャパンヤーンフェア&総合展『ザ・尾州』」内で実施する。

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